#03 ベトナム移住とワークスタイル

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目次

#00 ベトナム移住のススメ
#01 ベトナム移住のキホン
#02 ベトナム移住の手続きと方法
#03 ベトナム移住とワークスタイル
#04 快適なライフスタイル
#05 ファミリーでベトナム移住

仕事の見つけ方&ワークスタイル

ベトナムでのワークスタイル

 ベトナムでのワークスタイルとしては、①ローカル企業もしくは外資系企業でサラリーマン②フリーランス③起業家といった3つのタイプに分かれます。1つずつ見ていきましょう。

①サラリーマン


 ベトナムで働く日本人サラリーマンは大きく2種類に大別できます。「現地採用」と「駐在員」の2種類です。同じベトナムでも所属の仕方によって給料などが大きく変動します。

現地採用とはベトナム現地法人との雇用関係を結んでいる社員のこと。

駐在員とは日本本社との雇用関係を結び、一定期間、ベトナム法人にて業務を執り行う社員。

 駐在員としてベトナムに滞在している日本人は、本社から基本給+アルファで給料をもらい、裁量権の大きな仕事をしていることが多いです。マンションの提供や、定期的な日本への往復便の提供など、異国の地で働くための福利厚生が整っている印象です。

 現地採用の日本人の年齢別の平均給料を以下に掲載しました。

現地採用の平均給料

 現地採用と駐在員は、同じ日本人としてベトナムで働いていても、待遇などが大きく異なります。技術職やマネージャークラスで現地採用された場合、3,000ドル〜5,000ドルクラスの給料をもらいながら勤務することができます。

②フリーランス


フリーランス

 最近、PC1台で異国の地で自由に働くフリーランサーが増えています。カフェやコワーキングスペースで仕事をしながら生活する、ノマドスタイルのワークスタイルに注目です。ベトナムはどこのカフェでもwifiが飛んでおり、定番のベトナムコーヒーを飲みながら働け、物価も安く治安も悪くないため、フリーランスとして働くには好条件が整っています。

③起業家


 ベトナムでは飲食業界、IT業界をはじめ、多くの日本人経営者がビジネスの気運を高めています。ベトナムで起業をするための前提知識や、法人登記の方法などは当サイトでもご紹介しておりますので、ご覧くださいませ。信頼のおけるベトナム人パートナーを見つけ、自分の好きな領域で起業をする日本人も増えています。人口が9,000万人を超えるベトナムは、ビジネスチャンスにあふれています。

ベトナムで働くことの魅力とは?

 3種類のワークスタイルを見てきましたが、いずれにもあてはまる「ベトナムで働くことの魅力」をご紹介します。

 ベトナムの物価は日本の1/3ほどと言われています。外資系企業の進出により、海外から輸入したものや、高級レストランでの食事などは、日本とあまり変わらないですが、概ね物価は低いため、生活コストを抑えて生活することができます。

 また、ベトナムという国自体の活気を感じながら、ベトナム人の独特の陽気さを感じながら働けることもベトナムで働くことの魅力といえます。

法人登記をする方法(前提知識編・外資系企業編)

そもそもどんな種類の企業があるのか?

 ベトナムにおける一般的な会社形態としては有限会社株式会社が挙げられます。日本人投資家が起業するうち、約8割が有限会社と言われており、1名から始められる定番の起業スタイルです。株式会社は3名以上の株主で構成されていなくてはならず、外国人投資家の起業スタイルとしても事例がまだ少ない状態です。

 こちらの表に2種類の法人のちがいをまとめています。ご覧ください。

有限会社・株式会社
(出典:JETROベトナム拠点設立マニュアル )

 ベトナムでの標準法人税率は、2016年1月1日以降は20%となっています。ただし、ハイテク産業や再生エネルギー事業、ソフトウェアの生産など一部の業界では、法人税が免税または50%減税される期間が設けられています。またVATも掛かってきますので、自社でレッドインボイスを発行する準備も進めなければいけません。

ポイントベトナムでは有限会社と株式会社の2種類の会社形態が一般的。


法人設立の前にチェックすべきこと

 ベトナムで会社を登記しても、ライセンスを取得しなければ事業がおこなえないことがほとんどです。ベトナムに登記してある企業のライセンス情報はこちらからチェックができます。

 ベトナム人が代表を務めるローカル企業と、外資系企業では取得できるライセンスに、ちがいがあるので、ご自身がどんなライセンスを取得すべきかを考えた上で、ローカル企業外資系企業を選ぶと良いでしょう。

ポイントベトナムでビジネスを行うためには、取り組みたい事業のライセンスを取得できるかを最初に考えるべき。


ローカル企業か外資系企業か

 ローカル企業としてベトナム人パートナーを立てて起業するか、自分自身が投資家となり起業するかは大きな分かれ目になります。本記事では、ローカル企業外資系企業のちがいを表にまとめました。こちらの表の、メリット・デメリットを比較しながら、ご自身に合った法人登記の方法を考えてみてください。

ローカル企業・外資系企業

ポイント

ローカル企業と外資系企業のメリット・デメリットを理解した上で起業する。


法人設立の手続き(外資系企業)

 ベトナムで外資系企業を設立する際には、「投資登録証明書」と「企業登録証明書」を取得する必要があります。

①投資登録証明書の取得手続き


 外資系企業の投資登録証明書の申請手続は、案件ごとに異なります。大規模プロジェクト(工業団地、原子力発電所、5兆ドン以上の投資資本規模を有する案件など)は国会や政府首相、各省人民委員会の認証が必要になります。今回は大規模プロジェクトの投資登録証明書の手続きは省いてご紹介します。

 【必要書類】
 1. 投資案件の実施申請書
 2. 投資家が個人の場合、パスポートの公証写し。投資家が組織の場合、現在事項全部証明書(登記簿)の公証写し
 3. 投資案件の提案書
 4. 次のいずれかの資料の公証写し
  ・投資家の直近2期分決算報告書
  ・財務上の支援についての投資家の誓約書
  ・財務上の支援についての金融機関の誓約書
  ・投資家の財務能力についての説明書等
 5. 土地使用要求の提案書/工場・事務所の賃貸契約書
 6. 技術適用についての説明書(移転を制限される技術一覧に属する技術を適用する案件の場合)
 7. BCC契約書(BCC契約形式による投資案件の場合)
 8. 投資家の法的代表者のパスポートの公証写し
 9. 現地法人の法的代表者のパスポートの公証写し
 10. 工場・事務所の関連書類

 【申請先】

計画投資局、または管理委員会

 【発給期間】

不備のない書類を受理してから、15営業日以内に投資登録証明書を発給。

②企業登録証明書の取得手続き


 投資登録証明書を取得後、投資家は企業登録証明書の申請手続きを実施する必要があります。(企業登録番号=税コード)

 【必要書類】
 1. 企業登録申請書
 2. 会社定款
 3. 社員一覧(有限会社の場合)または、創立株主および外国投資家である株主一覧(株式会社の場合)
 4. 委任代表者のリスト
 5. 社員/株主が個人の場合、パスポートの公証写し。社員/創立株主および外国投資家である株主が組織の場合、現在事項全部証明書(登記簿)の公証写し、および、委任代表者のパスポートの公証写し、本人への委任状
 6. 現地法人の投資登録証明書の公証写し
 7. 投資家の法的代表者のパスポートの公証写し
 8. 委任代表者のパスポートの公証写し
 9. 現地法人の法的代表者のパスポートの公証写し
 10. 現地法人の法的代表者のベトナムにおける短期滞在証明書

ポイント外資系企業の設立には、”投資登録証明書”と”企業登録証明書”を取得する必要がある。


(出典:Jetro ベトナム拠点設立マニュアル )

ライセンス取得後の手続き

 「投資登録証明書」と「企業登録証明書」を取得した後は、案件の展開および生産、経営活動実施のため、法律の規定に従って、以下の手続きを行う必要があります。

 【手続き概要】
 1. 会社印の作成
 2. 会社設立の公示
 3. 銀行口座の開設
 4. VATインボイスの印刷
 5. ライセンス税(事業税)の申告および納税
 6. 外国人に対する労働許可書の取得
 7. 外国人に対する商用ビザ、就労ビザ、または一時滞在許可証(テンポラリー・レジデンス・カード)
 8. 給与テーブルの作成、送付
 9. 強制保険の申告、納付
 10. 就業規則の登録
 11. 労働協約の送付
 12. 環境に関する各種手続き
 13. チーフアカウンタントの任命

(出典:Jetro ベトナム拠点設立マニュアル )

外資系企業の法人設立代行業者

 上記のような手続きを全てご自身でこなすことは、言語の問題や法律専門知識の問題から、大変難しいかと思います。こちらのWEBサイトでは、$4,000で法人設立の支援をおこなっているワコンチェさんを紹介しています。日本人が代表を務める代行業者に法人設立を依頼できると安心ですね。

ホーチミンのおすすめ作業用カフェ

①THE COFFEE HOUSE SIGNATURE(チェーン系)


THE COFFEE HOUSE SIGNATURE

 今やHighlands Coffeeと、肩を並べるほどの地名度になったTHE COFFEE HOUSEが、厳選されたコーヒーを提供する新店舗としてオープンしたのがこちらのTHE COFFEE HOUSE SIGNATURE。大学付近にあるため、大学生の利用も多いのが特徴です。

店舗名:THE COFFEE HOUSE SIGNATURE
住所:19B Pham Ngoc Thach, District 3, HCMC
営業時間:7:30~22:30

②i.d Cafe


フリーランス

 ベトナムのお洒落カフェとして牽引してきたi.d Cafeは観光客からも人気を博しており、欧米人からアジア人まで訪れています。座り心地の良いソファで作業をすることができ、雰囲気は少し薄暗いですが集中できる空間です。

店舗名:i.d Cafe
住所:61B Tu Xuong, District 3, HCMC
営業時間:7:00〜23:00

③The Coffee Bean & Tea Leaf


The Coffee Bean & Tea Leaf

 アメリカロサンゼルス発祥のThe Coffee Bean & Tea Leafは、東南アジアではポピュラーなカフェです。ベトナムの中ではドリンク代が高いですが、その分だけ心地よい空間で作業を行うことができます。

店舗名:The Coffee Bean & Tea Leaf
住所:12 – 14 Thaii Van Lung, District 1, HCMC
営業時間:7:00〜23:00

ホーチミンのおすすめコワーキングスペース

①nest by AIA


nest by AIA

 生命保険AIAの直営であるnest by AIAは日本の図書館のように、多くの本を手に取りながら作業をすることができます。写真のように広がりのある空間が過ごしやすさを演出しています。ビテクスコタワーに内接してあるため、アクセスも良好なコワーキングです。

店舗名:nest by AIA
住所:Bitexco Financial Tower, District 1, HCMC
営業時間:9:00〜21:00

②KA KONCEPT Working space & Concept store


KA KONCEPT Working space & Concept store

 ベンタイン市場から徒歩7分程度の位置にあるKA KONCEPT Working space & Concept storeは、とてもお洒落な内装のコワーキングスペースです。4時間で90,000VND(約450円)と安めの料金で利用できることもポイントです。

店舗名:KA KONCEPT Working space & Concept store
住所:9 Nguyen Trai, District 1, HCMC
営業時間:9:00〜22:30

③Citihub Co-working Space & Coffee


Citihub Co-working Space & Coffee

 上記2つのコワーキングスペースは客層としてフリーランスが多めですが、こちらはスタートアップ創業を目指す若者で溢れる活気あるコワーキングスペースです。Googleもイベントを開催していたりと、熱気あふれる雰囲気で作業をしたい方にはおすすめです!

店舗名:Citihub Co-working Space & Coffee
住所:93 Bis Nguyen Van Thu, District 1, HCMC
営業時間:8:00〜18:00

 今後、全世界的にフリーランスが増えていく中で、ベトナムという生活コストが低く、住みやすい土地で働く人も増えていくかと思います。不動産投資の1つとしてもコワーキングスペースを注目してみてはいかがでしょうか。